ベトナム建設法2025(法律第135/2025/QH15号):2026年7月1日施行の主な変更点
ベトナム建設法2025(法律第135/2025/QH15号)は、2025年12月10日に第15期国会で可決され、2026年7月1日に施行されます。2014年建設法(2020年改正)に代わるもので、事業主・請負業者・コンサルタント・個人の建設活動に直接影響します。本稿では、主要な改革の方向性と重要な変更点の概要を解説します。
注:建設許可の免除については、専用記事で詳しく解説しています:法律第135/2025/QH15号に基づく2026年からの建設許可免除。
Mục 011. 制定の背景と施行日
法律第135/2025/QH15号は全8章95条から成り、建設活動、当事者の権利・義務・責任、建設に関する国家管理を規定します。ベトナム国内で建設活動を行う国内外の組織・個人に適用されます。
施行日は原則として2026年7月1日です。一部の規定(第43条第2項・第3項、第71条、第95条第3項・第4項・第5項)は、投資準備段階での早期適用のため2026年1月1日から施行されます。
Mục 022. 3つの改革の柱
- 行政手続の大幅削減:重複する手続を排除し、事業主の時間とコンプライアンス費用を削減します。
- 地方への分権:審査・許認可・管理の多くの権限を省レベルおよび専門機関へ移管し、明確な責任を伴わせます。
- デジタル化の推進:建設分野のデータ・書類・管理プロセスをデジタル化します。
Mục 033. 法律第135/2025/QH15号の主な新規定
3.1.「一事業―一手続」の原則
事業の準備から着工まで、各工事・事業は原則として一つの対応手続で足り、従来のような審査・承認・許可の重複を回避します。手続面で最も重要な変更であり、実施期間を大幅に短縮します。
3.2. 基本設計後の設計審査の廃止
基本設計後に作成される施工設計に対する国家審査を廃止し、事業承認後の設計管理責任を事業主に委ねます。自律性が高まる一方で、事業主・設計コンサルタント・検証コンサルタントの管理能力と法的責任がより重要になります。
3.3. 建設許可免除の対象拡大
許可不要のケースを拡大し、特に専門の建設機関の審査対象となる工事は別途の許可を要しません。詳細な一覧は2026年からの建設許可免除で解説します。
3.4. 地方政府への強力な分権
計画・審査・許認可・品質管理の多くの権限が省人民委員会および専門機関へ分権され、事後検査の仕組みが伴います。所管機関が変わる可能性がある点に留意が必要です。
3.5. デジタル化と建設データベース
書類・データ・プロセスのデジタル化の法的根拠を整備し、電子申請・処理と建設管理データの連携を進めます。
Mục 044. 施行を導く政令
政府は詳細を定める政令を公布しました。事業主・請負業者にとって特に重要な2件は次のとおりです:
- 政令第206/2026/ND-CP号:建設投資費用の管理(政令第10/2021/ND-CP号に代替)。
- 政令第210/2026/ND-CP号:建設契約(政令第37/2015/ND-CP号および第50/2021/ND-CP号に代替)。
Mục 055. 事業主・企業が準備すべきこと
- 進行中の事業を見直し、削減される手続と、事業主の自己管理へ移行する手続を特定する。
- 基本設計後の管理が事業主に移るため、設計管理と法的書類の体制を強化する。
- 2026年7月1日までに、新政令に沿って契約書式と費用・スライド条項を更新する。
- 分権後の所管地方機関を再確認する。
Mục 066. よくある質問(FAQ)
建設法2025はいつ施行されますか?
法律第135/2025/QH15号は2026年7月1日に施行され、一部の規定は2026年1月1日から適用されます。
135/2025/QH15号は何を置き換えますか?
2014年建設法(2020年改正)に代わります。
最大の変更点は何ですか?
「一事業―一手続」への移行、基本設計後審査の廃止、建設許可免除の拡大です。
事業主の責任は増えますか?
はい。国家の事前チェックが減る分、設計管理と法令順守に関する事業主の責任が増し、事後検査で担保されます。
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